17.日本学生支援機構の奨学金の種類
1)第一種奨学金
第一種奨学金として毎月貸与を受けることができる金額はまず、国公立の大学・短人生であるのか、私立大学・短大・専門学校生であるのかで金額が違います。さらに、自宅から通っているのか、自宅外から通っているのかによって、さらに金額が違っています。 国公立に通う自宅生が、毎月の貸与金額は最も低く、私立に通う自宅外生が最も多い全額を借りることができます。
経済的な負担を考えると、当然といえるでしょう。この第一種奨学金は、なぜ金利負担がないのかを考えてみます。納められた税金のうち、平成17年度予算では914億円が、奨学金として国から日本学生支援機構へと振り分けられています。 そのほか、以前に奨学生に貸与していた奨学金が、返還されて戻ってきたお金も、第一種の奨学金として貸与されています。
貸与を受けた奨学金を卒業後返還する際には、毎月、金融機関の預貯金口座から引き落とされますが、その口座のことを日本学生支援機構では「リレー口座」と呼んでいます。これは、以前に奨学金を借りていた人から次代の奨学生へとバトンが渡されるようにお金が使われていることから、そう呼ばれています。 税金、そして以前に貸与していたお金が元であり、金利で儲けようとする意図はなく、貸したお金が戻ってくれさえすればいいということで、金利の負担がないのです。 第一種奨学金利用者は、平成17年度で約40万人であり、これは例年、大きな増減もなく推移しています。貸与金額の総額も2540億円で、こちらも目立って大きな変動はありません。おそらくこれからも、人員および総額も大きな変化なく推移していくものと思われます。
金利負担がない分、やはり希望者は多くなります。先の基準のところで申し上げましたが、成績が3・5以上ないと貸与されません。税金を使っている以上、基本的には努力して勉学に励む成績優秀な学生・生徒に貸与されて当然なのかもしれません。
2)第二種奨学金
では次に、利子の負担のある第二種奨学金も、3万円、5万円、8万円、10万円の4種類の中から、ご自身で希望する金額を選びます。高い金額を借りることもできますが、当然ながら多く返還することにもなります。8万円とか10万円を借りると、最長20年かけて返還していくことになります。第二種奨学金として貸し出されるお金の多くは財政融資資金から調達されます。 このほか、第二種奨学金として貸し出されるお金は、「日本学生支援債券」として、債券市場で調達されることもあります。債券というと難しい感じがしますが、平たく言えば「借金」であり、多くの投資家からお金を集めています。投資家には利子をつけて集めたお金を返すので、やはり第二種奨学金は利子の負担が発生することになります。 では気になる利子の金利ですが、どんなものでしょうか。 日本学生支援機構では、その金利の上限は年3%としています。したがって、単純計算でいうと、仮に100万円を奨学金として借りた場合、1年間に払う利息は3万円を超えることはありません。 実際にはどうかというと、この第二種奨学金の金利は、借りる時点ではいくらなのかはわかりません。奨学金を借りている期間中に、日本学生支援機構は、毎月金利を発表しています(左ページ参照)。その毎月発表されている金利の平均、つまり4年間借りた場合は、借りていた48か月の平均を計算し、その計算された金利分を、卒業後に元金とともに返還していきます。 この1年間の平均をみてもO・6〜O・7%程度です。おそらくこの金利より低利でお金を貸してくれる機関はないと思われます。 後述する教育ローンでも、国民生活金融公庫においては、年利1・85%(平成18年1月27目現在)となっています。ほか、住宅ローンなどは多くの金融機関で2%前後、車のローンでも4〜5%というところが多くあります。
また最近よくCMで見る銀行系のカードローンは10%以上の金利となっています。 「利子を払ってまで借りたくない」という保護者の方もいらっしゃいますが、このようにそんなに多大な負担をかけるものではないため、第二種奨学金も有効に活用していくべきでしょう。
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