売り手市場の大学入試
さていよいよ本題である。お金の問題だ。まず、大学に進学するとどの程度お金がかかるのか。毎日の仕事に忙しいお父さん・お母さんほど、なんとなく漠然とお金がかかると思っているだけかもしれない。このことをもっと詳しく理解し、どうすればお金をあまりかけずに済ますことができるのかを検討する。
お父さん・お母さんはこうすれば自分の子仁心も大学に進学させることができるのだという自信を持つべきである。
さて、その前にまず前口上。皆さんもご存知のように現代は少子化時代々のだ。四人兄弟なんて珍しい時代である。あと。一〇年も経たないうちに三男、四男、三女、四女なんていう言葉は辞書口も日常会話にも登場しない死語になっている可能性が多分にある。政治家が、戦争中(もちろん大平洋戦争のことだ)のように「生めよ増やよ」などと、子どもを増やそうという国策を掲げたとしても、国民はきっと時代錯誤と感じるだけで反感を持つだろう。
そして、この少子化時代がもたらした副産物が「大学入試の平易化」なのだ。文部省、大手予備校などの調査によっても、二〇〇九年には志望者の全員大学入学が可能という未曾有の事態になる。もちろん、これは、全員が志望大学を入り好みしないという前提に立っての話だが。
このような事態はすでにさまざまな形で報道されているが、このことがもたらす具体的結果は
次のように予測されている。
@ これといって特色のない地方国立・私立大学の統廃合
A 四年制私立大学の定員不足による規模縮小
B 四年制女子大の廃校または男女共学大学への衣替え
C 短大の廃校または四年制大学への衣替え
このような事態に対し、現在各大学は涙ぐましい努力をしている。
@ 教員などの人員削減による経営コストの低減。経営の近代化
A オープンキャンパス1芸人試・インターネット入試などによる志望者増対策
B 専門学校なのかと見まがうばかりの技術偏重のカリキュラム編成
C 講義を学生のミーハ的人気によって支えるために知名度のあるテレビタレントな どの 「客員教授」としての招聘
D 大学院を充実させることによる定員の拡充と増収
D 生涯教育という名のもとに社会人に大学を開放することによる定員の拡充と
増収
などなど